非露出防水なのに何故防水層が劣化してしまう事があるのか

非露出防水なのに防水層が劣化
標準

非露出防水は、防水層を保護層で覆う事で
防水層を露出させない防水工法です。

保護層でしっかり保護している防水層なのに、
全く劣化しないという訳ではありません。

保護層で覆っているのに、
何故劣化してしまうのでしょうか。

露出している一般的な防水層が劣化する原因は、
紫外線等の太陽光や雨などの外的刺激により
劣化してしまいます。

太陽光等の外的刺激による影響は
保護層が守っているのでないはずなのですが、
残念ながら劣化は避ける事が出来ません。

どのような影響が非露出防水に
影響を与えているのか、
これらの3つの影響が挙げられます。

  • 保護層に発生するクラックから紫外線
  • 保護層はモルタルが殆どであり、
    モルタルは乾燥する事で収縮してしまうので
    クラックが発生してしまいます。
    モルタルにクラックが発生してしまう理由は、
    モルタル特有の水分蒸発による乾燥収縮であり、
    職人さんの手抜きではありません。
    クラックが保護層のモルタルの中まで貫通してしまうと、
    そこから紫外線が入り込んでしまい
    防水層の劣化へと導いてしまいます。

  • 保護層に発生するクラックから雨水侵入
  • 保護層に発生したクラックから雨水が
    防水層に浸透してしまうと、
    雨水の成分が防水層に影響を与えてしまい
    劣化へとつなげてしまいます。
    雨水と保護層のモルタル成分が溶け込むと、
    強いアルカリ性の水に変わってしまいます。
    アスファルト防水は強いアルカリ性の水でも
    影響がありませんが、シート防水や塗膜防水は
    強いアルカリ性の水に弱い傾向があるので、
    防水層の劣化へと導いてしまう事があります。

  • 保護層モルタルの動き
  • 保護層はモルタルが多く、鉄筋が入っていないので
    経年劣化によりヒビが入り、モルタルが断裂してしまい
    動きを生じてしまいます。
    モルタルが動く事で、防水層にも傷をつけてしまう
    劣化へとつなげてしまいます。

このようなモルタル保護層の不具合の影響を
防水層に与えないようにする為には、
モルタル保護層の下地にポリエチレンフィルムを
敷く事で防水層の劣化防止へと導く事が出来ます。

ポリエチレンフォルムとは、
室内や床下などに敷く透明のビニールシートです。

これを、床下に敷く重ね継ぎ手と同じ
ジョイントになるように敷き込み、
その上からモルタルを打設します。

防水層とその上の部分と縁切れをさせる事が出来るので、
非露出防水を長持ちさせる事が出来るようになります。

非露出防水であっても、防水の露出を防いでいる物に
不具合が起きてしまっては、非露出にはなりません。

非露出防水を行う場合は、業者に問い合わせをして
検討してみると良いでしょう。